「救命効果指数」と「笑顔効果指数」の導入を。

先日、上野動物園でパンダのシンシンに赤ちゃんが生まれたという。そこで早速「パンダの赤ちゃんが生まれる事の経済効果」を関西大学の宮本勝浩先生(名誉教授)が試算していた。その金額は267億円だという。パンダの赤ちゃん「一匹」でさえもそれほどの経済効果を社会にもたらすことができるのである・・・。

 「経済効果」の試算といえば、近年では2020年に行われる東京オリンピックの経済効果を都が試算し「32兆円」という大きな数字を出したことに「驚いた」という体験のある人も多いのではないだろうか。ちなみに経済効果には「直接効果」と「遺産効果(レガシー効果)」とがある。 私はこのニュースを聴きながら・・「経済効果」「経済効果指数」とは「お金」の動きだけではない。金銭と同時に「人の心の動き」や「人の心の状態」を表す数値でもある。当然 大事であるけれども、もっともっと大事なのは「いのち」ではないだろうか。 私は、その意味で「経済効果」の用語とと同時に「救命効果指数」や「笑顔効果指数」などの用語も社会には必要ではないかと思うのだ。

 また、そのような観点からものを観て「評価」し「提唱」し「情報拡散」「協力」「支援」することの大事さを思うのである。 「救命効果指数」や「笑顔効果指数」などの用語(概念)をテレビでもっともっと頻繁に使用、報道すれば、多くの「いのちが守られ」「救われるであろう」・・もし、それが不可能であるのならば、先ほど述べたが、心ある人々が「そういう価値観」を持ち「そういう観点から物事を見る感覚」を更に強く持つことでこの世の中が良く変わって行くことになるだろうと思うのだ。 私たちの「いのちを守る運動」とは「直接の救命」と同時にこの「啓発運動」の推進である側面が非常に需要であると思う。中心にある「京都救命センター」(1F)と、京都「いのちのミュージアム」(2F)、「京都いのちの教育センター」の設立もそれらを念頭においた「いのちの活動」である。 例えば蓮田太二先生(熊本慈恵病院院長)が、赤ちゃんのいのちを守るために、熊本で立ち上げた「こうのとりのゆりかご」(マスコミの通称:赤ちゃんポスト)であるが、今年でその設立より10年を迎える。 その間、132人の赤ちゃんが預けられてその命を守られた。一方でその出自(親は誰か?自分のルーツ(家系))の不明に関してわからなくなるという「問題」と疑問を投げかける「報道者」、慈恵病院に勤務されていた元看護士さんの問題提起もあるようである。10年前に世間から「捨て子を助長する」と言われて、「こうのとりのゆりかご」の計画を一度断念した蓮田先生である。

 しかし、皮肉にもそのような時期に、熊本で赤ちゃんが遺棄され・・そのうち2人が亡くなった。そのことを知り蓮田先生は当時来日していたマザーテレサの言葉。「愛の反対は憎しみでなく無関心です。」との言葉を聴き、私こそ、その「無関心」(当事者)ではないか・・と、猛省され「意を決して」施設をたちあげられたのであった。 

 私は昨年。熊本地震において「妊婦さんと赤ちゃんの救援隊」としていのちを守る親の会で「災害援助隊」を結成、いのちを守る親の会の多くの協力者のお力添えで「支援物資」を集めて熊本へ向かった。このいのちを守る親の会の「被災妊婦緊急避難に関する情報拡散」に協力くださった方々の人数は、なんと総勢2万人を超えた。

 「被災妊婦援助」その道中、福岡では、被災妊婦さんを受け入れている福岡助産師会の窓口である役員さん(助産師・助産院院長)と対談。深く温かい縁がむすばれた。

 また、被災地の熊本では、被災した熊本慈恵病院の蓮田先生と奥様とも、ゆっくりとお話させていただく機会を得た。(実は・・その2か月前に、大阪に来られた蓮田先生に、慈恵病院経由で「いのちを守る親の会」で救われた妊婦さんと、いのちを守られた赤ちゃんとで、お礼に伺ったばかりだったのである。)・・・その時に、私の口から出た言葉が「蓮田先生の活動は100人と言わず、数に上がらない、千人万人を救っていますよ。先生のなされている活動は、まさに、マザーテレサ効果を現代に起こしている愛の活動ですよ。」というものであった。  蓮田先生は謙虚な方なのでひたすら恐縮されていたが、なんと素晴らしい方であろうかと、大きな感銘と大きな感動をいただいたのであった。

 尊い赤ちゃんのいのちを、命がけで守る行為。その事自体も素晴らしく尊いけれども、更にはその事の 「救命効果指数」や「笑顔効果指数」と合わせて「直接効果」以外の「間接効果」や「遺産効果(レガシー効果)」はいかばかりだろうと思うのである。 思えば、いのちを守る親の会の救命支援施設。相談支援施設であるが、いのちを守られた赤ちゃんの総数は、少なくとも年間100人以上と言われて4年がたつ。その間、総数400人以上の妊婦さんと赤ちゃんが救われて守られていることになるけれど、実数は更に多いと思うのである。

 「もう駄目」と思っていた妊婦さん。電話が途絶えて数か月後。「産まれましたよ」1年後に「赤ちゃんが産まれましたよ」と連絡くださる方も以外に多い。記事を見て「中絶や止めたんですよ。」「あの時に記事を見て心が折れずに、出産に向かえました。」などのお礼の言葉を戴くことも多い。

 私たちは、少しでも「救命」と「生きる勇気」や「生きる希望」「生きる喜び」につながる情報発信を、ただただ、してゆくのみなのです。見えない人には見えないかもしれませんが、そこには、厳然として、実に素晴らしい 「救命効果指数」と「笑顔効果指数」が、みちみちているからです。さらに  「救命効果指数」と「笑顔効果指数」の高いことをなんでも、やってゆきましょう。

DUOゴジュウ~「いのち輝いて」の2400人大合唱

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