理事長あいさつ

 平成23年のことです。宝塚で親を焼き殺した中学生の事件が新聞で報道されました。私は、親の心を思うと、胸がつぶれるような思いでした。親は自分が殺される恐怖よりも、子に罪を犯させる不憫を思い、涙を流して「ごめんね」と、悔やんだことでしょう。

  私は、「中絶には反対」ですが、型通りの「中絶反対論者」ではありません。出来ることならば「親も傷つかない」「子も傷つかない」道があるのならば、どちらも犠牲にならないようにと、妊娠相談に心を込めて、祈りを込めて、対応をしてきました。
 そんな中(妊娠問題の中)で、不思議に「自分のいのちに感謝」する事で、思わぬ展開になる事例が多くでてきました。彼と復縁した妊婦さん。赤ちゃんのお父さんになると、名乗りを上げてくれる、素敵な男性が出てきた妊婦さん。「絶対に産んじゃダメ」と言っていた両親、彼の親が産むことに大賛成に変わった事例・・・。

 子どもを育てられない場合でも、子が欲しいと言う「子が欲しい親」が出てくる事も(全国に10万人以上います)。経済問題も同じです。昔からの伝承で、赤ちゃんは、産まれてくるときに『10人分の扶持(ふち)を持って生まれてくる』と言います。扶持とは財産・食べ物・豊かさ・運気のことです。

 「いのちには無限の可能性」があります。子もそうですが、親もまた無限の可能性をもった素晴らしいいのちです。勇気を出して相談下さい。あなたに合わせて、相談に乗ります。一人なら、あきらめ絶望する道でも、心を合わせてゆけば、きっと苦しい道も「明るく」開けます。私もそのお手伝いをさせていただきます。

いのちを守る親の会 大熊良樹

大熊理事長プロフィール
 昭和40年7月3日生まれ。愛媛県出身。京都府宇治市在住。
伝説の禅僧である臨済宗妙心寺派第31代管長西片擔雪老師の会下衆の一人。西片擔雪老師より教育者たれとの言葉をいただき「光源坐禅堂」を10年間主宰。
 その後、縁の深い宇治の神社にて10年修行し、講師として数万人に心と体に関する講話を担当、数千人を直接指導する。
 現在は京都の「いのちの相談室」室長。
一般社団法人「いのちを守る親の会」理事長。京都いのちの教育センター主幹、京都いのちのミュージアム館長。ペンネーム:わらいこうたろう 日本笑い学会講師。(アマゾン作家覧より)

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